Q&A

次回のイベント

考える漢字のZoom2025

【日時】2025年3月1日(土) 開催予定

【場所】オンライン(Zoom利用)

【参加費】無料(テキストも不要です)


詳細は決まり次第、このホームページに掲載いたします。

*考える漢字の会会員の方、過去の会にお申し込みくださった方には、メールでご案内をお送りします。


問合先:考える漢字の会 藤田佐和子 

kangaeru.choukyuu@gmail.com

過去のイベント

当会のFacebookにイベント当日の写真などを掲載しています。

ぜひご覧ください。

考える漢字の会 Facebook

https://www.facebook.com/kangaerukanji/

考える漢字のZoom2024

【日時/場所】 令和6年9月7日(土)9:30~11:30 Zoom開催

【内容】

 「考える漢字の会」について:藤田佐和子(金沢大学)

 実践報告1:成田美保(愛知文教大学)

   漢字を書かずに漢字を識る授業 -書字をする人もしない人も楽しく学べる授業を目指して-

 実践報告2:藤田佐和子(金沢大学)

   書字の自律学習 -『考える漢字・語彙 超級編』【書く練習がしたいあなたのために】を用いて-

 グループワーク:書字について考える


終了後アンケートに皆さまが記入してくださった「役に立ったこと」「書字学習の工夫」をこの場で共有いたします。


考える漢字の会@Zoom2024 終了後アンケートより(抜粋)

●役に立ったことは何ですか

・「トメ」「ハネ」「ハライ」を教えるとき、筆ペンを使ってみると良いことを知った。

・書字指導に関する課題が共有されたこと(ほぼ皆同じように悩んでいることが分かった)

・成田先生の実践報告でフラッシュカードは、やはりいいと再認識した。初級段階において、漢字を絵や図、イメージとしてインプットするのは大事だと思う。

・とめ、はね問題で、「おかみに従う」という後ろ盾を得たこと。

・学習者の状況に応じて、一律に書くことを強いる必要はないのではないかと考えるきっかけになった

・自律的な漢字学習者を作る仕掛け作り、BORでの情報交換など。

・講義をしてくださった先生お二人を踏まえて、メンバーたちと悩みを出し合い、知恵を分かち合えたことです。

・書くことにこだわらなくてもいいのだという気づき。実践されている先生からのお話はとても興味深いものでした。学校側からは反対されそうですが、やってみたくなりました。

・当たり前のことですが、対象の学習者が違えば教え方も変わるということの再認識をしました。

・padletの中のアイデア(耳から覚える漢字、漢字の格付けなど)

・N1レベルの漢字テストで満点を取るぐらい優秀な学生でも、漢字を使って文章を書くことはとてもハードルが高いことなのだとわかり、自分の中の意識が変わりました。

・漢字を書かずにイメージで覚え、声に出して読む活動は、学習効果が高いことがわかりました。

・漢字指導は、担当している教師のチーム内で指導の方向性をよく話し合う必要があることがわかりました。

・書かせない漢字指導というのが、新鮮で興味深かったです。

・中国人学生に先生役をさせる。 漢字の添削に赤ペン、青ペンを使用する。 

・ご紹介していただいた「文化庁の指針を使って、教師間の基準を統一する。」という点です。


●書字学習をさせようとすると、いろいろな問題が起きると思います。そんな時にどのように対処しましたか。工夫しましたか。

・ノートに書いているだけでは単調になるので、学習者にホワイトボードに書いてもらう。よい緊張感も出ていたと感じた。

・漢字の授業ではなく作文の授業だったのですが、授業のはじめに携帯を使った漢字の調べかたを学生全員に向けてレクチャーしたことがあります。以降、大半の学生が自分でなんとか調べられるようになったので少し楽になりました。

・漢字圏と非漢字圏が混在し、レベル差のあるクラスを担当しているが、短作文や長作文などでは、文法・表現のミスは赤ペンで直し、ピンクのマーカーで示して自分で訂正させる部分を残している(その学生のレベルに合ったものがベスト)。漢字やカタカナなどの表記ミスは青ペンでマークをつけ、何が違うか自分で調べて書き直させている。しかし、評価は短作文の内容に限り、表記についてマイナスしたりはしない。ここで減点するとやる気を失うと思うからだ。これは30年近く続けているが、作文も漢字も教師がただ添削するだけでは何も変わらない。自律的な学習方法の一つとして有効だと考えている。

・漢字の部首のカタカナ部分を取り出すなど、パーツに分けて字形を意識させている。

・非漢字の学習者で教材に訳語がない国から来ている場合、学習者自身に漢字、語彙リストを作らせて、共有した。漢字、語彙の小テストでは当番の学習者が作成したリストから範囲を20語予告し、10題を出題した。 制限時間3分の中で何文字かけるか競わせた。一次判定は学生、その後教員がチェックした。

・漢字(熟語)が表す場面をPPTで示し、体感できる遣り取りを極力学生とする。

・最初に絵を使って意味を導入してから学生に漢字を覚えるヒントを考えてもらった。例)百は90度左に倒すと数字の100に見える...などなど。

・ひらがな・初級レベル漢字の場合は、書く練習をした後、前に出てホワイトボードに書かせます。書けないと恥ずかしいので学生は頑張って書く練習をしています。

・漢字に成り立ちと意味に興味が行くようにして、また書道の文字がかっこいいと感じてもらえるような機会を作る。例えば馬の文字から走っている馬🐎をイメージしてもらうなど。

・日本の子供のドリルを遊びがてら使わせてみる。/場面ごとに使用する漢字を拾って書かせてみる。/パーツの基本となる漢字とそれを組み合わせた漢字をセットで書かせてみる。/字がきれいな方が尊敬されるしお得だと説得する

・復習で、書きたい人は書く(教師のチェックあり)、書かない勉強の人には書くことを強要しないようにしました(自分なりの復習をする)。ただし、クラスの平均点が同じレベルの他のクラスより下回ったら、全員に書く宿題を取り入れる、という条件を出しました。結果、一度も平均点を下回ることなくタームを終えることができました。

・ピアで友達の字を見てもらい、綺麗に書く意識づけをした

・漢字をパーツの組み合わせだと認識してもらい、初めはパズル遊びのようにして導入しました。そして書く際には、バーツにはそれぞれに書かれるべき位置があることを知った上で書いてもらいました。

・非漢字圏の学生が多いと一人一人指導する時間がないので、中国の学生やよくできる学生に先生役をやってもらいサポートしてもらいました。(N5レベル) ・N2レベルのクラスでは今回の成田先生のように書字は求めていません。やりたい学生には小テストのときプラスで書字問題も渡してチェックしています。2割くらいは毎期そうやって自分で学習している学生がいます。

初級の時は、とにかく根気強く、プリントを赤字で直しています。藤田先生も実践されていましたが、完全に間違っている者にはピンク、字形がおかしいものには緑の蛍光マーカーで印をつけるようにして、学生にもそう伝えています。

・漢字のメリット。ひらがなだけの文のデメリット。進路先や進学での漢字使用について話すなど未来においての必要性を話す。

・漢字500レベル以上では漢字当番にアプリを使用しての書字練習をしてもらっていた。

・丁寧に書いて欲しい時には、「漢字がダンスしている。ダンスしません。」 「したごころ」がずれている時は あなたの心(心臓)が外にある! と注意します。

・書くことを楽しんでもらおうと、初級から筆を使わせる授業をさせました。(時間が足りないので最初の一度くらいですが)筆ペンを使わせる機会を作るなど(文化行事の時に一般の方々の名前をカタカナ書きをする)学生が好んだ字体の漢字カードや漢字練習帳を作りました。(明朝体のものは使わないようにしました。あまりにもその通りに書いてきたことがあったためです。)初・中級しか担当したことはありませんが、書字学習をさせて、やりたがらないといったことは特別起きていません。筆書きを面白がり、自分で筆を購入したりする学生もおります。

福井大日本語育支援講座第1回

漢字語彙習を考える自分で考えてんでいく、これからの「び」のために

考える漢字のZoom2024

【日時/場所】 令和6年3月9日(土)9:00~12:00 Zoom開催 

【内容】

第一部 自ら考えるびを体験する

『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明

グループワーク:「酒の読み方」のルールを皆で考えて、「楽しく、深く、自ら考える学び」を体験しました。「酒の読み方」は2023年の秋学期の学習者が、藤田のクラスで実際に使った問題です。

第二部 小テストについて考える

実践報告1:藤田佐和子(金沢大学)

テストを動機付けとする自律学習―『考える漢字・語彙 超級編』【覚えましょう】を用いてー

実践報告2:山下京子、坂井裕惠(進和外語アカデミー)

「毎日の小テストFB」

グループワーク:小テストの工夫


終了後アンケートに皆さまが記入してくださった「小テストの工夫」をこの場で共有いたします。次は時間中にご記入いただいたPadletのURLです。https://padlet.com/kangaeruchoukyuu/padlet-4udj3gq97qi0qwpc


考える漢字のZoom2024 終了後アンケトより 「小テストの工夫」

今回は「小テストの工夫」をテーマに、グループワークをしました。おもしろい工夫、使ってみたい工夫はありましたか(他の人の工夫でも、ご自身の工夫でも)









上記の質問で「あった」を選んだ方へ。その工夫について教えてください。参加してくださった皆さまで共有できればと思います。37 件の回答


漢字の教え方、小テストのしかた、どこまで教えるか

ゲームで書かせる練習をやってみたいです。

気になった実践? を聞きました。よくわからなかったのですが、授業の最後に、教室にいながら学生が文をスマホで読み上げ音声を教師に送る。その後、自宅で自分の音声を自分で確認して間違いに気づいたら? 紙に書いて、訂正して音声を送るというようなことをおっしゃってる大学で教えているという先生がいらっしゃいましたが、何のクラスですか? と伺ったところ「中級総合」とおっしゃっていて、目的はよくわからなかったので、気になりました。

FBで、間違った漢字と正しい漢字、間違った理由を書くという方法

テスト問題を学習者が作る

全体の共有で、教師はファシリテーターで学習者が行うという授業スタイルです。どうすればこのような授業ができるのか関心があります。

教師は見守るだけ

【他グループのPadletの記載から】学習者自身が漢字を選び、ChatGPTに漢字テストを作らせ、解く(クラスメートと解き合う?)。

学生主体の授業展開をしている学校の話は興味深かったです

初級クラスの漢字へのモチベーションをつなぐ手として、漢字ゲームの存在をあらためて思い出しました。勤務校ではその時間が取れないので、特別な日に使えれば、と思います。

学生自身の振り返りに焦点を当てることも重要だということに気が付きました。教師として学生の力についてはある程度把握しているので、評価の必要はないと思っていたことも、学生自身が気が付いているかどうかはわからないかもしれないと思いました。

学生主体で学ばせる方法はとてもいいと思いました。その活動はやはり初級の時点から指導していくのがいいと思いました。

グループ2の漢字ゲームは面白そうです。学生も進んで調べてくれるのではと思いました。

自分事ですと、以前の学校では、漢字学習は完全に学習者主体でした。漢字説明は学生がします。テキストに読みも書き順も書いてあるので教師が説明するのは退屈な授業になるからです。わかっていることを自分の日本語で話すのは結構技術がいるということがわかりますし、人前でプレゼンする練習にもなります。非漢字圏の人のためにどうやって覚えるかも発表します。絵に見立てたり、知っている漢字の組み合わせだったりカタカナが隠れていたり。

語彙も学生が調べて意味や使い方を発表します。教師は議論が行き詰まった時や理解が間違った方向に進んでいる時だけ介入します。それ以外は教室の隅に座って見守ります。  ディクテーションは前日学習した語彙10個を毎日します。初中級以上になると教師役を学生が努めます。事前に問題を考え、発音チェックを教師として、実際のテストは学生が実施します。採点も学生同士で交換してやります。

現在の学校は漢字教育に力をいれておらず、1文字ずつ書く練習をさせるだけで時間がもったいないと思っています。

小テストを学生同士で採点しあうこと。(今まで愚直に教師一人で採点していました)

①漢字は単独ではなく語彙として扱い→コロケーションとして発展させる。②学生に「どうしてカンニングするか?しないか?」「勉強の仕方は?」などのアンケートをして、その結果をクラスで共有して動機付けの一助にする。③予習や宿題をやったか否かをチェックするだけでなく、その結果の一覧表をクラスに貼り出して自覚を促したら、やってくる学生が多くなった事例がある。

熟語の漢字しりとり 間違い探し 学生にその日の漢字でクイズ形式の文を作らせる

身につけたい漢字語彙を学生が選んで、小テストも自分で作るということ。全員が同じ課を学習しているなら、持ち回りで作ってもよいし、異なる課をそれぞれが学習しているなら、それぞれで作る。

学習者同士で答え合わせさせると、恥ずかしいから頑張るなど。

グループ10でご一緒させていただいた掛川先生(アメリカで様々なレベルの学生に漢字を教えられている)の小テストの工夫で、chatGPTを用いて、学生自身に問題を作らせ、自分で答え、採点結果を教師に報告させるというお話がとても興味深かったです。chat GPTも、間違えることがないですか、と聞いたところ、確認はしてないが、漢字語彙ならほぼ大丈夫、例文を作らせるのは怪しい。とのことでした。

返却した漢字をグループで直し合うというのは、適度な緊張があっていいと思うが、できない学生は向上心につながらず、自信喪失になって、ますます漢字嫌いにならないかが心配。私は、席の遠い学生に集めたプリントを振り分けて採点させている。誰かよく知らない人が採点し、だれが採点したかわからない状態で返却された方が、そういった学生には心的負担を減らせると考えたため。

学生に好きな漢字を選ばせて、その漢字を使って作文をする。というもの。次回、わたしもやってみたいと思いました。

教えない授業

漢字を提示して作文にすること

私は小テストはしていないのですが、漢字の宿題の答え合わせの際に 今日見せていただいたのと同様にホワイトボードに書いてもらっています。時間がかかるため止めようかと最近少し迷っていたのですが、今回のお話を聞いて やはり続けようと思いました。そして生徒同士で誤りを指摘し合うのを取り入れようと思います。

学生主導の漢字学習の工夫を話していただきましたが、他の授業は学生主動で教師はファシリテータ的役割をするというお話に興味を持ちました。お話だけでは理解できないところもありましたので、自分で考えてみたいと思います。

答え合わせを皆でする点

短文単位でリスニングし、ホワイトボードで共有しながら答え合わせをする。

漢字を選び語彙の内容(読み方)をグループで分析して話し合う。音読みの組み合わせ、訓読みの組み合わせ、の外に和語や古い読み方、近代的読み方等がありました。

学習者にテストする漢字を自己申告してもらう。そこから、クラスで小テスト担当者を日替わりや週替わりで決めて小テストをするというのもいいのではないかと思いつき、今度やってみたいと思いました。成績には影響しないという前提で。

生徒さんに考えてもらうこと

いろいろありました。

学習者に問題を作らせることをする

「学生主体で漢字の授業を行う」ことについて、とても興味がわきました。具体的にどのようになさるか伺ってみたいと思いました。

小テストの語彙は、学生自身が選び、自分でテストを作る。

学生が持ち回りで小テストを作成し、採点自体も、テストを作成した学生が担当する。

学生に教師をさせたり、問題を作らせたりするのはいいなと思いました。

学習者同士で採点し合って、最後に教師が集めるという工夫は実践してみたいと思いました。

漢字のしりとり、自分で次の時間に取り組む小テストを作成する、漢字の覚え方を共有するなど











考える漢字のZoom2023

【日時】2023年3月4日(土) 9:30~12:00 

【場所】オンライン(Zoom利用)

【内容】

第一部

  『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明

    藤田佐和子(金沢大学非常勤講師)

  【実践報告】『外国人に漢字を教えてみよう! ―小学生の先生体験―』

    金田 萌(株式会社EDU-Mo代表)

第二部 

   金沢大学漢字・語彙7クラスの様子より

    ―「覚えましょう」(『考える漢字・語彙 超級編』)を使った自律学習・協働学習―

    藤田佐和子

グループワーク:「暖かい」と「温かい」


実践報告は、『考える漢字・語彙 超級編』を使って小学生が、外国人留学生に漢字の授業を行ったという、なんともワクワクする活動のお話でした。小学生は冬休み期間を利用し、指導案及び教材の作成と、授業の練習をしました。留学生は、N4~N1レベルまでの幅広い留学生が参加し、日本人小学生・外国人留学生双方にとって有意義な交流の場となりました。活動はテレビ局の取材も受け、多くの方の刺激になりました。

第二部では、『考える漢字・語彙 超級編』「覚えましょう」の使い方の例を紹介し、学習者が自律学習、協働学習を行った様子をお伝えしました。漢字語彙の学習は単調でつまらないものになりがちですが、「1人1文リレー」を使えば、みんなで楽しく学ぶことができます。グループワークで扱った「「暖かい」と「温かい」」も、「1人1文リレー」から生まれたものです。クラスで学生たちが考えた問題をみなさまにも考えていただきました。

考える漢字の 自分で考えるみんなで考える2022

【日時/場所】 2022年9月10日(土)9:30~11:30 Zoom開催


【内容】

<グループワークについて>

前回(2022年3月4日)の「考える漢字の会」では、「成績・業績・実績」「販売実績・販売業績」についてのワークショップも行いました。会の最後に「良くない実績なんてあるんでしょうか。見つけたら教えてくださいね」とお話したところ、見つけて送ってくださった方がいらっしゃって、今回の会となりました。今回はサブタイトルを「自分で考える・みんなで考える」とし、「考える」ことを中心としたグループワークの会としました。

グループワークは、話せる人3人のグループ(マイクが使える人3人+マイクが使えない人)で、10分間、3回行いました。3人という人数は、藤田がクラスでグループワークをする時にこだわっている数です。今回は実際にグループワークで3人で話すことを体験していただき、3人という数がどうかについても考えていただきました。受講終了後アンケートに書かれたものをご紹介します。みなさまがご自身のクラスでグループワークをする時のヒントになれば幸いです。

https://docs.google.com/document/d/1oJCsWo-gQdU6phYlrS8iUp4w7EAfg9VQ/edit?usp=sharing&ouid=118147635881632336082&rtpof=true&sd=true


<良くない「実績」について>

今回の会では、3月の会の時よりもさらに「実績」の真実に近づくことができたかと思います。「実績」には2つの意味(①②)があり、ほとんどは良いもの(②)として使われています。「実績がある」とされた場合の「実績」は、毎日新聞2010年1年分の用例80例を調べたところ、97.5%が良いもの(②)の例でした。ただの事実、数字(① PPT4枚目。水道の使用実績)ということもありますが、かなり少数です。このため、私たちは「実績」と聞くと良いものをイメージするのが普通です。

今回は最後に「実績が悪い」と言っていいかどうか(使えるか、非文か)について、2つの例を挙げて考えていただきました。円グラフは例文を最初に読んだ時にどう感じたかを会場の皆さまにグーグルフォームに記入していただいた結果です。実績が良いもの(②)である場合は「実績が悪い」とは言えないが、ただの事実、数字(①)である場合は言えるのではないか。みなさまはどう思われますか、というのが今回の会の結びでした。

https://docs.google.com/presentation/d/1DNOhun0jQXxE2rMA0C4u1ar3GLk9mDLm/edit?usp=sharing&ouid=118147635881632336082&rtpof=true&sd=true


協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子



ABK日本語育勉強会「『考える漢字語彙超級編』の考え方」

【日時/場所】

2022年3月26日(土)9時30分~11時30分(情報交流会:~12時30分自由参加)
オンライン開催(Zoom使用)

【内容】

2021年2月から、「考える漢字の会」はオンラインで開催しています(2021年2月、同9月、2022年3月)。

オンラインで開催することによって、距離と席数の問題がなくなりました。現在では、世界中からたくさんの方にご参加いただいています。また、初めて参加なさる方も多くなっています。会の終了後のアンケートでは、本についてもっと知りたいという声をいただいておりますが、「考える漢字の会」はリピーターも多い会です。繰り返しの説明はなるべく避けたいので、本の全部について話すことができません。そのため、最近は、会の後に改めて機会を設けて、『考える漢字・語彙 超級編』のすべてを知ることができる会をしています。それが、この会です。次回は2023年3月4日の「考える漢字の会」の後に開催します。(内容は毎回同じです)興味のある方は今秋の会をお待ちください。


以下は、ABK日本語教育勉強会「『考える漢字・語彙超級編』の考え方」終了後アンケートより。

□ 自分でルールを発見することは、次の学びへつながる「楽しさ」を提供するということ。漢字に興味を持つきっかけとなることがわかりました。

□ 最近も濁音について、いつ濁音になるのかわからないという学生さんに会いました。ルールを自分たちで探すということは、必ずしも全てに当てはまらないとしても、考え方のヒントとなり、正しい読み方になる可能性が上がるのだと思いました。(完璧なルールでなくてもいいことも今日、わかってよかったです)


考える漢字の@Zoom2022

ブラジルから受講してくださった方から、「2時間半、ちょっと長いなぁ、夜だしなぁ、と思っていたのですがあっという間で、終わってからも、授業で実践してみたいわくわくで、しばらく起きていました」とメールをいただきました。終了後アンケートにも「一緒に考えることって楽しいを実感しました。」「今回も楽しかったです。いろいろと参考になることを「手に入れた!!」と思います。」など、楽しい、楽しかったと書いてくださった方がとても多かったのが印象的でした。参加してくださった皆さま、ありがとうございました。


【日時/場所】 2022年3月5日(土)9:30~12:00 Zoom開催


【内容】

第一部 

『考える漢字・語彙 超級編』と【覚えましょう】の概要説明。

実践報告1:金田 萌(FSGカレッジリーグ 国際部国際アート&デザイン大学校 日本語科)

「スピードリーディング活動 ~初級から上級まで使えるペア練習~」

実践報告2:藤田佐和子(金沢大学非常勤講師)

「漢字語彙でストーリーを作る」


第二部 

『考える漢字・語彙 超級編』【考えましょう】の概要説明

ワークショップ 「成績・業績・実績」、「販売実績・販売業績」(2課より)


協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子






ご参加いただいた方々からのご質問やご意見への回答はこちら→ご質問への回答

ABK日本語育勉強会「『考える漢字語彙超級編』の考え方」

【日時/場所】
2021年9月25日(土)9:30~11:30(情報交流会は12:30まで)Zoom開催

【内容】
2021年2月に「考える漢字の会」をZoomで開催したところ、初めて参加してくださった方も多く、本についてもっと知りたいという声が多数ありました(終了後アンケートより)。「考える漢字の会」はリピーターも多いので、本の全部について話すことができません。そのため、改めて機会を設けて、『考える漢字・語彙 超級編』のすべてを知ることができる会をすることになりました。
2月の「考える漢字の会@Zoom2021」の後に1度開催し(4月10日)、今回は「考える漢字の会@Zoom2021秋」の後に開催した2度目の会ということになります。
次回は2022年3月5日の「考える漢字の会」の後に開催を予定しております。(内容は毎回同じです)
本をテキストとして使われる方には特に有用な内容となっており、「考える漢字の会」では話をする時間がない書字の話もいたします。ABK学館日本語学校主催の会ですので、有料(2000円)となりますが、関心のある方は来春をお待ちください。

考える漢字のZoom2021

【日時/場所】

2021年9月4日(土)14:00~17:00 Zoom開催


【内容】

第一部 

『考える漢字・語彙 超級編』と【考えましょう】の概要説明。

【考えましょう】を実際に使って、学習者の立場になって体験する。


第二部 

『考える漢字・語彙 超級編』【覚えましょう】の概要説明。実際の使い方。遠隔授業での自律学習。


実践報告1:和田牧子(ダイナミックビジネスカレッジ)

「新聞を作ろう〜漢字知識のアウトプットと、アクティブ・ラーニングの実践〜」


実践報告2:藤田佐和子(金沢大学非常勤講師)

「1人1文リレー」


協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子

考える漢字のZoom2021

考える漢字の会@zoom2021 

zoom開催としたところ、224名の申し込みがあり、カタール、イスラエル、インドネシア、トルコ、ベトナム、マレーシア、ウクライナ、キルギス、モンゴル、アメリカ、ニュージーランド等々、世界中からご参加をいただきました。


【日時/場所】

2021年2月20日(土)14:00~17:00 Zoom開催

【内容】

第一部 実践報告

『考える漢字・語彙 超級編』と「覚えましょう」の概要説明。

実践報告1:「漢字1字で教材を作る」(金沢大学非常勤講師 藤田佐和子)

丸暗記では面白くない語彙習得を、自律学習と協働学習を組み合わせることにより、深くて楽しい学びにする試み。遠隔で行った。

実践報告2:「漢字から広がる世界」(早稲田EDU日本語学校 藤原エミリー)

実践報告3:「漢字の自律学習に向けて」(日本経済大学非常勤講師 永松寛子)

第二部 ワークショップ

『考える漢字・語彙 超級編』「考えましょう」の概要説明。

ワークショップ 「好評・定評・風評」、「悪評・不評」(4課より)


協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子

(藤田佐和子 記)

ご参加いただいた方々からのご質問やご意見への回答はこちら→質疑0220.pdf

『悪評だ・悪評だった』アンケート結果はこちら→評だ・悪評だった』0220.xlsx

考える漢字の@拓殖大2020

【日時】 2020年2月22日(土) 14:00~17:00

【場所】 拓殖大学 文京キャンパス E棟(正門入って左手正面) E707教室      

     〒112-8585 東京都文京区小日向3丁目4-14

     (東京メトロ 丸ノ内線「茗荷谷駅」下車 徒歩3分)

     https://www.takushoku-u.ac.jp/access.html

【内容】

(1)非漢字圏学習者のための漢字認識およびライティング指導法「Kanji in 6&4」とは

   タハ・イマーン・モヒー氏

(2)拓殖大学別科日本語教育課程「入門漢字」におけるKanji in 6&4の実践報告:

   語彙先習の『ことばで覚えるやさしい漢字ワーク』との組み合わせ

   拓殖大学別科日本語教育課程非常勤講師 伊藤 江美先生

(3『考える漢字・語彙 超級編』の概要紹介

   実際に教材を使用してのワークショップ

   藤田佐和子


(1)非漢字圏の学習者のための漢字の書き方の指導法として、タハ・イマーン・モヒー氏の開発したライティング・システムについて、ご本人からご紹介いただきました。詳細な正しい漢字認識と書字を両立することを目指し開発された画期的な指導法です。

(2)上記を用いた実践について、伊藤江美先生にお話しいただきました。読みやすい文字の書き方を指導しながら、漢字学習の負担を減らす工夫などについて、お話くださいました。

(3)今回は8課を用いました。

(藤田佐和子 記)

考える漢字の@大妻女子大2019

日時:2019年9月28日(土) 14:00~17:00

場所:大妻女子大学 千代田キャンパス H棟2階217教室

内容:

(1)講演 カール・ロズボルド

  「私の日本語学習歴:非漢字圏の社会人が日本語学習者から日本語話者になる喜び」

(2『考える漢字・語彙 超級編』の概要紹介

   実際に教材を使用してのワークショップ

(3)意見交換 


 前半はカール・ロズボルド氏の講演。ロズボルド氏は、アメリカで生まれ育ち、大学の卒業記念旅行中に初めて日本語に触れました。社会人になって日本語を勉強し、JLPT(旧)1級に合格。2012年にはJLPT N1に満点で合格されました。

 当日はロズボルド氏がどのように自律的な学習を進めてこられたか、漢字・語彙を中心に話していただきました。

 ハイジック勉強法やContent Firstについてもご紹介くださり、会場からもたくさんの質問が出ました。アンケートでは「努力している方の勉強法なので夢のようでした」「実際に独学で学んだ学習者の話は貴重」などの声をいただきました。学習者の立場からの話を聞くことができて、教えるヒントが得られたと感じた方が多かったようです。


 後半は、『考える漢字・語彙 超級編』を用いて話し、ワークショップを行いました。

 今回は、書字を自律学習で学ぶ方法を、「書く練習がしたいあなたのために」を用いて行った金沢大学のクラスの例で紹介しました。「書く練習がしたいあなたのために」は、各課の最後に「おまけ」としてついてくる自律学習用の教材です。重要語彙もたくさん盛り込まれているので、書字のためだけでなく、語彙を増やすためにも使っていただくことができます。

 ワークショップでは5課を用いて、授与はどんな与え方か、投与はどんな与え方かなど、みなさんで話し合って、知恵を出し合って、協働学習がどれほど生き生きとした楽しいものであるかを体験していただきました。

 アンケートでは、「一律に強制しない教え方のスタイルに共感した」「漢字の奥深さを改めて感じた」などの感想とともに「もっとやりたかった」「クラスでの授業のやり方(ワークショップ)をもっと」「ずっと聞いていたい」というご意見もいただきました。

(藤田佐和子 記)



考える漢字のABK館日本語

ABK学館日本語学校の亀山稔史先生からお招きいただき、勉強会をしました。

日時:2019年9月21 日(土) 9時30 分~11時30 分

  (情報交流会:~12時30分  自由参加) 

場所:アジア文化会館(文京区本駒込 2-12-13)

情報交流会:終了後に 1 時間程度、参加者と講師、参加者同士で自由に懇談。


 なぜこのようなテキストになったのか、自律学習、協働学習の観点からお話しました。ワークショップでは、成績・業績・実績の使い分けについて、参加者のみなさんと一緒に考えました。業績と実績には時間的な長さの差もあるのではないか等、いろいろな視点から、これまで考えたことがないような意見も出て、刺激的な会となりました。

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の@仙台

漢字・語彙学習を考える:自分で考えて学んでいく、これからの「学び」のために


日時:6月1日(土) 14:00~16:00

場所:東北多文化アカデミー 青葉通り校

内容:『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明

   実際に教材を使用してのワークショップ


 当日は32名のご参加をいただき、16時30分頃まで会を行いました。中には3時間以上もかけて気仙沼から来てくださった方もいらっしゃり、大変楽しい会となりました。

 今回の会は、ボランティアの方々のお力で実現しました。人の力、絆があってこその会でした。温かい手作りの会でした。

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の@東京大2019

日時:2019年3月16日(土) 14:00~17:00

場所:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館2階 215教室 

内容:

(1『考える漢字・語彙 超級編』を使って

   概要説明

   実際に教材を使用してのワークショップ

    藤田佐和子 金沢大学

(2)実践報告

  【実践報告1】

   上級クラスにおける テーマ作文授業の実践報告

    田村美知 ABK日本語学校

  【実践報告2】

   漢字上級クラスにおける語彙マップを利用した作文活動

    勝濱倫子 横浜デザイン学院

  【実践報告3】

  「覚えましょう」を使って文を作る

    藤田佐和子 金沢大学

(3)意見交換


 前半は藤田による『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明とワークショップ。今回は9課を用いて話をしました。

 前回の『考える漢字』の会@大妻女子大2019でいただいたアンケートから、『考える漢字・語彙 超級編』を使って作文活動をしている方がいらっしゃることがわかったので、後半は作文活動の実践報告をしました。


 実践報告3で紹介されたグーグル・クラスルームに参加ご希望の方は、下記まで「クラスルーム参加希望」としてお申込みください。

kangaeru.choukyuu@gmail.com 

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の 大妻女子大 2018

日時:2018年10月21日(日) 14:00~17:00

場所:大妻女子大学 千代田キャンパス G棟4階 413室 

内容『考える漢字』ワークショップ

      「漢字の意味を考える:否定の接辞「不・無・非・未」の分析」

      名古屋大学国際機構 徳弘康代

     『考える漢字・語彙 超級編』について

      実際に教材を使用してのワークショップ(4課を使用)          

       意見交換


前半は名古屋大学国際機構の徳弘康代先生に『考える漢字』ワークショップをしていただきました。

考える材料は、徳弘先生のご著書『日本語学習のためのよく使う順 漢字2100』(三省堂)からの否定の接辞「不・無・非・未」を含む言葉で、まず最初は自分で考える、次に隣の人と一緒に考える、さらに隣のグループ(4人となります)と一緒に考える。最後に全体で意見を出し合うという形“Think-pair-share”で行いました。

当日のホワイトボードの写真は、次のアドレス(フェイスブック)をご覧ください。

https://www.facebook.com/kangaerukanji/


実際に“Think-pair-share”をご体験いただくことによって「深く考え、考えを共有することが楽しい」「とても楽しく勉強できる方法だとわかった」と、『考える漢字』は楽しいということが、実感していただけたようです。

また「具体的に分類するプロセスを体験」できて役に立った、「グループ学習の進め方」がわかったなどのご感想もいただきました(カギ括弧内は、受講終了後アンケートからの引用)。


後半は藤田による『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明とワークショップを行いました。今回は4課の「息」に焦点を絞って、「覚えましょう」の成り立ちと金沢大学での使い方を紹介し、「息」の意味のネットワーク、コロケーション、生教材を用いて学習者がするのと同じ形で考えていただきました。


また、今回は、「あなたの『考える漢字・語彙 超級編』について、教えてください」ということで、会場の皆様にアンケートをお願いしました。

使い方を工夫なさったり、『考える』の考え方で別の教材を作った方もいらっしゃり、大変興味深く拝見しました(ご参加いただいた皆様には、後ほどメールなどでお尋ねすることもあるかもしれません。その時はどうぞよろしくお願いいたします)。


次回の会は、2019年3月、東京大学を予定しております。

詳細については、決まり次第、このホームページ、フェイスブックなどでお知らせいたします。

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の 東京大

日時:2018年3月10日(土曜日) 14時~17時

場所:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館2階 215教室 

内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演

   実際に教材を使用してのワークショップ(11課を使用)

   実践報告:東京大学文学部日本語教室における実践報告

        東京大学大学院人文社会系研究科 向井留実子

   意見交換 


講演では、「覚えましょう」(基礎的な読み、語彙、意味のページ)を自律学習の形で使ったらどうなるかを、金沢大学の藤田のクラスの事例で紹介。教師はサポートだけ行って学習者に任せてしまうやり方が、意欲を高めることになり、漢字・語彙を増やしていく一つの有効な方法になることを、データとアンケートから示しました(これについては、8月のベネツィア2018日本語教育国際研究大会で、ポスター発表の予定)。


ワークショップは11課の「Ⅰ.考えることば」と「Ⅱ.「逃」の動詞」を使用し、クラスで行っていることを、実際に体験。今学期は、学習者から「逃げる」「逃れる」について思いがけない質問が出て、藤田自身、深く考えることになったので、参加者にも同じ課題を、教師の視点で(あるいは学生の視点で)考えてもらいました。


今学期はたまたま学生から質問が出たため、今回のような学びを、予備の時間に学生と一緒に行いましたが、毎学期の授業で行ってはいないことを申し添えておきます(普段の授業では、Ⅱ.2.では「逃がす」「逃す」「逃げる」「逃れる」の違いや使い分けについて、自分で納得できるルールを考えるという活動をしています)。


実践報告は、向井留実子先生より、東京大学文学部日本語教室で『考える漢字・語彙 超級編』をどのように使っているかをお話しいただきました。レベル差のあるクラス(中級~超級)ということで、おもしろい工夫をしておられます。クイズを各自が作成して、翌週その自分のクイズに解答。学期末試験の半分はこのクイズから出題するという方法をとっているとのことです。この方法だと、ひとりひとりが、自分のレベルや興味、必要性に合った学びをすることができます。刺激的で革新的なやり方であると感心いたしました。クラスの評判は良く、『考える漢字・語彙 超級編』をテキストにしてから受講者が増えているとのことでした。


意見交換では、中尾桂子先生から、『考える漢字・語彙 超級編』の考え方を使って、初級~中級の教材を作ろうと思っているというお話をうかがいました。秋には実践報告がしていただけるとのことです(2018年10月21日(日)を予定)。


当日参加してくださった皆様へ

ご協力いただいたアンケート結果はフェイスブック「考える漢字の会」の方に掲載しております。ご協力、ありがとうございました。フェイスブックの方には当日の写真などもございますので、よろしければご覧ください。

https://www.facebook.com/kangaerukanji/

(藤田佐和子 記)

日時:2017年12月16日(土曜日) 14時〜16時

場所:福井大学教育系1号館401講義室

   〒910-8507 福井県福井市文京3丁目9番1号

内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演

   実際に教材を使用してのワークショップ(1課、2課を使用)

   意見交換会


ワークショップは1課、2課の教材を用いました。

  1課 Ⅰ. 考えることば

     Ⅶ.「船」の読み方

     生教材「おーい、船や~い」 狂言「舟船(ふねふな)」より

  2課 Ⅲ.「成績」「業績」「実績」

     生教材 漫画『エロイカより愛をこめて』(青池保子)より


意見交換会では、中国人(N1合格)にパーソナル・レッスンで本書を使ったところ、「成績」「業績」「実績」の使い分け問題などに興味を持って取り組んでいるというお話、高校で高校生(タイ人)に使ったところ、漫画で関心を持たせることができたというお話などが出ました。

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の@カイ日本語スクル(新宿)

日時:2017年10月1日(日曜日) 14時~17時

場所:カイ日本語スクール(新宿)

内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演

   実際に教材を使用してのワークショップ(主として2課を使用)

   実践報告 「短期学習者への授業実践報告」カイ日本語スクール 大山シアノ

        「初中級における『考える漢字語彙』」カイ日本語スクール講師

   意見交換会


今回は徳弘康代先生をお迎えし、「覚えましょう」をどのように作成したか、語彙はどのように選定し、並び順を決めたかについて、特に詳しく話をしました。

*『考える漢字・語彙 超級編』の語彙選定、語彙の並び順は、すべて徳弘康代先生からご提供いただいたデータに基づいています。


ワークショップは主として2課の教材を使い、生教材として漫画『エロイカより愛をこめて』を用いました。


実践報告は、2件。

カイ日本語スクール教務主任の大山シアノ先生からは、『考える漢字・語彙 超級編』(以下、『考える漢字』と略す)を多様な学習歴を持つ3人の上級学習者に使ったところ、「すごく難しかったが、前より覚えやすかった」「漢字は全然読めなかったけど知っている言葉と繋がった」「漢字は分かっているけど説明するのは難しい。考えを話す練習ができた」と言われ、高評価(授業評価アンケートの満足度等が90%以上)であったというご報告をいただきました。

もう一人の講師の方からは、『考える漢字』の考え方(自分でルールを考える。みんなで話して考える)で作成した初中級の語彙教材のご紹介をいただきました。


意見交換会では、『考える漢字』を大学のクラスで使われて、学生に自分で問題を作らせる工夫をなさっている話や、『考える漢字』の考え方を用いて、『まるごと 日本のことばと文化』(国際交流基金)で学ぶ人のための漢字・語彙教材を作成中という話も聞くことができました。

(藤田佐和子 記)

『考える漢字』の@大妻女子大

日時:2017年3月4日(土曜日) 14時〜16時(最長17時まで)


場所:大妻女子大学千代田キャンパスE棟9階963

    〒102-8753千代田区三番町12

  (JR・地下鉄市ヶ谷より徒歩10分、地下鉄半蔵門より徒歩5分)


内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演

   実際に教材を使用してのワークショップ(主として1課を使用)

   意見交換会


ワークショップは主として1課の教材を用い、生教材として狂言を用いました。

(藤田佐和子 記)